ニコチンによる健康被害の例

ニコチンは、主にタバコに含まれている成分で、喫煙により体内に摂取されます。非常に強い神経毒性をもち、タバコをやめられなくなる依存性も引き起こします。
ニコチンによる身体への影響は、血管を収縮させる作用があることです。血管が収縮することで血液の流れが悪くなり、動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や狭心症などを引き起こすことにつながります。
また、ニコチンは身体にとって毒であるので、体内に入ると身体はニコチンを無害化し、体外に排出しようとします。この解毒を担当する腎臓に負担がかかるため、喫煙などで長期にわたって摂取することで、腎臓病につながることも報告されています。
妊婦の場合では、ニコチンの作用によって胎盤の血管が収縮します。そのため、血流障害を起こしたり、胎児への酸素供給量や栄養供給が少なくなり、胎児が充分に成長できなくなります。タバコを吸う妊婦からは、低出生体重児が産まれる確率がタバコを吸わない妊婦の約2倍も高いといわれています。
そして、授乳中の場合、母乳を通してニコチンは子どもへと移行します。すると、子どもはイライラしたり、下痢、嘔吐、頻脈などのニコチン中毒の症状が現れることも報告されています。
また、喫煙以外での被害としては、子どものタバコの誤飲があげられます。報告されているこどもの誤飲事故のなかで、タバコは最も多くなっています。直接タバコを食べてしまうと、成人の場合でも2~3本で致死量に達します。ですから子どもの場合、一本でも誤飲してしまうと死亡してしまう可能性もあります。
このように、ニコチンによる健康への影響はとても多く考えられます。このような健康被害を避けるためにも、禁煙によるメリットは大きいと言えるでしょう。